私は去年の春に四十年間勤めた会社を定年退職しまして、今は東京都内で賃貸のマンションを経営しながら日々暮らしています。
東京都内の賃貸マンションとはいうものの、皆さんが東京のマンションと聞いて想像されるような、セレブの入居する高層ビルのマンションなどといったご立派なものではなく、東京のはずれのほうにひっそりと建っている、三階建てで部屋数六戸のほんのささやかな、アパートと呼んだほうがしっくりくるような小さなマンションです。

このマンションは両親が私のために残しておいてくれた土地に、高等学校を卒業してから四十年間勤め上げた会社を定年退職するときに頂いた退職金や将来のために毎月お給料から積み立てていた貯蓄を使って、老後の安定収入になればと思い清水の舞台から飛び降りるつもりで建築しました。
部屋数六戸だけの小さな賃貸マンションですので、管理人的な業務も大家の私が兼ねて細々と経営しています。
東京のはずれですが生活はわりと便利なところですので入居者はそれなりにあってありがたい限りです。

今は景気の影響か東京都内であっても賃貸マンションなどは入居者が減って苦戦をしているところも多いと聞きますが、私のマンションは駅から徒歩六分という立地と、管理費を抑えているためか今は全戸に入居者がいるので、家賃収入も安定しており、老後の生活も安心して送らせていただいております。
思い切って賃貸マンション経営を初めてよかったと思うとともに、東京都内にこんな素晴らしい土地を残してくれた両親には感謝してもしきれません。

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